本文へスキップ

気に入った本を書評する読書サイト

トップページ » 書評 » ダライ・ラマ 宗教を語る

ダライ・ラマ 宗教を語る

[著]ダライ・ラマ [出版]春秋社

 さまざまな宗教が世界中にあり、民族間対立や世界紛争の一大原因となっています。問題を解決する方法を見つけなければなりません。

 ノーベル平和賞受賞者であり、チベット仏教最高指導者のダライ・ラマ14世法王は世界にある宗教と仏教の共通点を探り、友好を保とうとします。

 

| 仏教から他の宗教を見ると

 ダライ・ラマ法王は仏教の慈悲の概念が、他の宗教にも共通して備わっていることを見つけます。ヒンドゥー・イスラム・キリスト教にも他人を慈しむ関係があり、有効な関係は築けると、説きます。

 

| 無理に改宗は薦めない

 自分の生まれた地域に根付いた宗教が、その国の宗教に適しており、他の宗教へ無理に改宗にする必要はないとか。ダライ・ラマ法王はチベット仏教を無理に信仰する必要は無いと説きます。

 世界的にイスラム教が増えていますが、強制的な改宗・イスラム圏の人口増加が原因です。

 

| 互いに歩み寄れる

 世界中のあらゆる宗教は相違点はあるものの、共通点も多く、それぞれ宗教の最高指導者が歩み寄れば、互いに理解し合えると説きます。

| 現在のチベット情勢

 
 チベットでは焼身自殺する僧が増えています。自らを犠牲にして国際社会にチベットの悲惨な状況を訴えるためです。しかし、中国政府はチベットの独立を認めないため、弾圧を続けています。

 

| 目次

第1章 安楽の地を離れて
第2章 多様な宗教の中で生きる
第3章 ヒンドゥー教?ガンジスの岸辺にて
第4章 キリストと菩薩の理想
第5章 イスラーム?神に身を委ねる
第6章 ユダヤ教?亡命の宗教
第7章 慈悲の心?世界宗教が集う場所
第8章 宗教間の理解のためのプログラム
第9章 宗教的排他主義の問題
第10章 未来への課題



| 関連書籍


 
スポンサードリンク


| 関連記事

書評 ダライ・ラマの般若心経 日々の実践

書評 怒らないこと

書評 ダライ・ラマ こころの自伝