翻訳家でもないのに海外の本を翻訳し、出版している人がいます。特に多いのが、「ビジネス」関係の本を出版している人です。
マーシー・シャイモフ 翻訳:茂木健一郎 三笠書房 2008-11-07
TOEIC900点や英検1級の資格を持っていても翻訳業務は難しいのが現状です。なぜなら、翻訳では語学力に加え、特定の分野での知識と翻訳経験が重視されるからです。翻訳業務は非常に忙しく、
翻訳家は1年に4冊程度、多い人でも8冊程度しか翻訳できず、非常に多忙な仕事です。
気になる翻訳家の年収ですが、技能がいる割に少ない。金原瑞人著「翻訳家じゃなくてカレー屋になるはずだった (ポプラ文庫) 」に翻訳家の厳しい現実が書かれています。
本1冊あたり定価2000円×印税5パーセント×5000冊×年4冊=
年収200万円というのが現状です。
テレビや雑誌によく顔を出し、本もたくさん出版している著者がこんな多忙な仕事(翻訳業務)をするのは不可能です。
なぜ翻訳業務も出来るかというと、
別の翻訳家に翻訳してもらった本を自分が翻訳したようにして(別の翻訳家も裏で印税がもらえますし、出版社としても知名度がある著者が翻訳した本なので、普通に売るより売上増加が見込めます)、英語が出来るフリをします。
その後、「英語の勉強法」といった本を出版し、印税でも儲ける作戦です。