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見て見ぬふりをする社会

[著]マーガレット ヘファーナン [出版]河出書房新社

 私もよくしてしまう行動、見て見ぬふり。なぜ、見て見ぬふりをするのか?ヘファーナン氏が約350ページを費やして説明し、疑問を解きます。

 

| 現実を直視しないため、泥沼にハマる

 日焼け愛好家たちは、日焼けが身体に与える害について知りたがらないそうです。医者から日焼けを自粛するよう言われても、無視します。

 彼らは皮膚がんのリスクを見て見ぬふりするのです。

 日焼けに限らず、世間ではタバコ・アルコールをやめられない人がたくさんいます。ある分野に依存している人は知らないふりをし続けるようです。

 自分の悪い行動を認めたくないため、見て見ぬふりを続けます。

 

| 見て見ぬふりを防ぐには自分の意志を持つ

 最終章で著者ヘファーナン氏は見て見ぬふりを防ぐ方法を紹介しています。その防ぐ方法は
  1. 見て見ぬふりは危険であると理解する
  2. 偏見を自覚して対応する

ことです。

 

| 本書の特徴:文章量が多い

 本書はページ数が多く、また、1ページあたりの文字数も多いです。つまり、全体的に見ると、本書は文章量が非常に多いことが特徴です。

 

| 目次

  1. 似た者同士の危険
  2. 愛はすべてを隠す
  3. 頑固な信念
  4. 過労と脳の限界
  5. 現実を直視しない
  6. 無批判な服従のメカニズム
  7. カルト化と裸の王様
  8. 傍観者効果
  9. 現場との距離
  10. 倫理観の崩壊
  11. 告発者
  12. 見て見ぬふりに陥らないために


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