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親より稼ぐネオニート?「脱・雇用」時代の若者たち

[著]今一生 [出版]扶桑社

 ニートの中にも自分の得意分野を活かして、親の年収を超えてしまうほど稼ぐ「ネオニート」がいます。ニートの実態を映し出し、アフィリエイトなどで起業する若者を追います。

| 若者の労働意欲の変化

 書評:若者はなぜ3年で辞めるのか?の補足ですが、かつて労働とは会社に労働者自身の人生の託し、労働者は上司にただ言われたことを必死に行うのが常識であった。

 しかし、現代の若者にとって、労働とは自分の能力を活かすことです。そのため、年老いた経営者と若手労働者に亀裂が走ります。

 少子高齢化が進む中、若者の中には「きついから」「しんどいから」という理由で就職しない人も出てきます。

 また、グローバル化により、昭和時代と違い、企業も業績が悪化。40歳でいきなりリストラされる時代になりました。

| ニートが増える

 少子化・景気悪化により無就労者が増え、いわいるフリーターやニートが社会問題化。フリーターやニートが生きていくには不労所得を増やすか、生活保護を受給する必要があります。

| 自分の趣味で稼ぐ

 ニートは他の人にはない特殊な趣味があり、趣味を生かして起業することが出来る、と著者は説きます。

 例えば、アフィリエイト。アフィリエイトとは自分の体験談や好きな事をネットに書いて、広告などで収入を得るものです。(このサイトもアフィリエイトを使っています。)

 ただ、元フリーターいわく、アフィリエイトも半年以上しないと収入がでないようです。(このサイトもまだ始めたばかりですが、1ヶ月で報酬1000円程度です。)

 

| この本の問題点

 著者はネオニートの成功例しか述べておらず、失敗例を出すべきです。また、命令形を多く使っており、読者を意図的に誘導しています。(詳しくはデタラメ本の見抜き方

 

| 目次

第1章 「ネオニート」の誕生?「就職氷河期」世代のサバイバー
「ネオニート」とは何か?
個人投資家ブームの裏側で
「脱・雇用」から豊富な収入手段へ)

第2章 ルポ「雇われる」を捨てたら、親より稼げた!?ネット・ビジネス編
ヲタク出身の素人童貞が1年半で月収300万円
1年で年収1000万を超えた元フリーター
アフィリエイトで稼ぎながら南の島で暮らす女性
東京でしか買えない服を地方に売った女子高生
ネット・ビジネスが「敗者」を救う!)

第3章 ルポ「雇われる」を捨てたら、親より稼げた!?ゲストハウス経営編
ゲストハウスなら家賃収入も夢じゃない
脱サラ3年で家賃収入とコンサルティング
女性専用ハウスを運営する子育て主婦)

第4章 ネオニートの労働観?『エヴァ世代』は自分を愛せる仕事を求める
「下流」の自覚から始めよう
「みんなと同じ」を嫌がる下流層
「エヴァ世代」は自分を目指す
自営で無理なく稼ぐ方法
資本主義社会における「勝ち組」)

第5章 座談会「ネオニートは労働からの解放を叫ぶ革命家なのか?」
終身雇用が信じられない時代の試み
優秀な人材が浮いてしまう日本企業の体質
人より速くできて、言われなくてもやりたい作業で稼げ
ダメ元でメジャー企業に売り込んでも返事は来る)
ISBN



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