本文へスキップ

気に入った本を書評する読書サイト

トップページ » 書評 »  伝わる・揺さぶる!文章を書く

伝わる・揺さぶる!文章を書く

[著]山田 ズーニー [出版]PHP研究所

 相手に自分の意志をうまく伝える文章の書き方を解説した本。

 著者の体験を交えて、上手な文章の書き方を伝授します。

 

| 上司の間違いを指摘するには

 山本さんが部長に人事について苦言を言う場合。

間違った例
(内容を一部改変しています)
 「なぜ、山田さんを責任者にするのですか?山田さんは上にはイエスマン、下には独裁者です。あんな人を責任者に選ぶ部長の判断が間違っていると思います。」

 この文章を読んだ部長は、鈴木さんが人の悪口を言う嫌な人と思います。また、部長自身の能力の無さを指摘されており、鈴木さんに対して敵意を持ちます。

良い例
(内容を一部改変しています)
 「なぜ、山田さんを責任者にするのですか?山田さんにはまだ経験が足りません。経験がない山西さんのせいで、この前A社から契約の打ち切りをされました。私は経験豊富な住友さんを推薦します。」

 この文章には策略があります。
  1. 人柄より経験力を重視すべきである。(論点の変更)
  2. 経験力がないため、かつて失敗した。(証拠)
 文章を変えるだけで、一切山田さんや部長の悪口を言わずに、自分の意志を伝えることができます。


| 本書の特徴

 わかり易い表現で、例題を示しながら書く方法を紹介している。私はネットで文章をうまく書くためにこの本を読んだのだが、書いている内容はビジネスで使う文章術を紹介した本でした。なので、ビジネスの文章の書きたい人に向いている本です。


| 目次

プロローグ 考えないという傷
第1章 機能する文章を目指す
第2章 7つの要件の思考法
第3章 伝わる・揺さぶる!文章の書き方一実践編
第4章 より効果を出す!テクニック 一上級編
第5章 その先の結果ヘ
エピローグ あなたと私が出会った意味

 


| 関連書籍


 
スポンサードリンク