[著]福沢 諭吉 [出版]PHP研究所
「天は人の上に人を造らず」で有名な福沢諭吉の代表作。時は明治。外国から日本より発達した様々な文化が押し寄せ、日本人としてあるべき姿を説く。
| 政治家かが悪いのではなく国民が悪い
良い政治は良い民のもとで行われる。政治は政治家が悪いのではなく民に責任がある、と福沢諭吉は述べます。さらに、民は国に頼りすぎてはならない、と。
私も政治家の責任にするのではなく、国民も責任を感じるべきだと思います。
例えば、東日本大震災では、被災者は政府の対応を批判しました。しかし元はと言えば、政府は震災に備えて食料や水の備蓄の必要性を新聞やテレビ、学校教育で伝えてきました。残念ながら国民のほとんどは食料や避難用具の用意をしていませんでした。
つまり、国民は国民としてすべきことを怠ったのです。なのに、政府への震災前後の対応を批判しました。
被災者には失礼な言い方ですが、福沢諭吉氏の理論から言えば「自業自得」になります。
| 独立の精神を持つ
国民1人ひとりが独立の精神を持つように促します。
「独立の精神のない者は、常に他人をあてにする。他人をあてにする者は、必ず他人の態度を気にする。他人を気にする者は、必ず他人にお世辞を言う。」、だとか。
反対に、独立の精神を持つ者は愛国心があり、外国の勢力にも対抗でき、他を拠り所としない、そうです。
| 福沢諭吉と政府の関係
福沢諭吉は政府の役人になるよう勧められたが、かたくなに断った人物です。
現代では政府を批判することで人気を得ている人がたくさんいますが、福沢諭吉は反対の立場です。国民を批判して、本来国民のあるべき姿と、国民と政府の関係を説きます。
| 目次
初編
二編
三編
四編
五編
五編
六編
七編
八編
九編
十編
十一編
十三編
十三編
十五編
十五編
十七編
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